インターネットの片隅には、更新が止まったまま
忘れ去られたWebサイトが無数に眠っています。
パスワードを忘れ、作者本人すら開かなくなってしまった場所です。
いつでも見られる場所に置かれたものは、
いつの間にか、だれの目にも留まらなくなってしまいます。
だからこそ、この空間に「1500時間」という期限を設けました。
日数にすると、約60日。
ひとつの季節が、およそ巡り終える長さです。
終わりが決まっているからこそ、
訪れた人はその画面の前で足を止めることでしょう。
いま見なければ消えてしまうからこそ、
その色を、その筆跡を、確かめるように見つめてくれるでしょう。
そして役目を終えたとき、この場所は何も残さずに消え去ります。
過去の作品をネットの海に置き去りにし、縛られ続ける必要はもうありません。
ひとつの時期を生き抜いた作品は、見た人の記憶の中にだけ残ればいいのだと考えます。
美しく消える。
だからこそ、また次の作品へと歩き出すことができると考えています。